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栴檀の林雜樹無し |
<栴檀林には雜木は生えず> |
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鬱密深沈師子のみ住す |
<鬱蒼と繁り獅子が住む> |
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境静かに林かに独自に遊ぶ |
<独り静かに晴耕雨読> |
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走獣飛禽皆な遠く去る |
<五月蠅い奴等は遠くへ去って> |
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師子兒衆く後に随い |
<多くの眷属従えて> |
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三歳即能く大いに哮吼 |
<三歳にして獅子吼して> |
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若し是れ野干法王逐えば |
<狐狸が法王追随しても> |
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百年妖怪虚しく開口 |
<百年俗学一句も出せず> |
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円頓教には人情は勿し |
<頓悟の教えにゃ俗情は無し> |
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有疑の不決は須く直に爭そえ |
<決着つかぬ者掛かっておいで> |
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是れ山僧人我逞しきに不ず |
<私見の独断ではないぞ> |
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修行恐らく断常の坑に落つ |
<二見の坑に落るを恐れる> |
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非と不非に是と不是に |
<非対不非に是対不是で> |
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之れ亳釐差えば千里も失す |
<纔 |
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是即龍女頓成仏ぜそくりゅうにょとんじょうぶつ |
<是これを認めりゃ龍女も成仏> |
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非即善星ひそくぜんしょう生きて陥墜かんつい |
<認めなければ生き地獄> |
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吾れ早年来そうねんらい学問を積み |
<若い頃から学問重ね> |
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亦た曾て疏そを討たずね経論を尋ね |
<注釈経論読みあさり> |
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分別名相休するを知らず |
<学問研究し続けて> |
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海に入り沙算え徒いたずらに自困じこんす |
<無駄な努力に明け暮れた> |
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却って如来に苦にがく呵責被かしゃくされ |
<如来にひどく叱られた> |
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他の珍宝数えて何の益有ると |
<他人の宝を盗むじゃないと> |
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従来樣樅虚行そうとうこぎょうを覚さとり |
<迷った虚しい修行であった> |
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多年枉むなしく風塵ふうじんの客と作る |
<風来坊の年月じゃった> |
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